NISAの制度が大きく変わり、「これから投資を始めたい」という人が増えています。
ただ、いざ始めようとすると「証券口座を開けばいいんでしょ?」と思われがちです。
でも実は―― 投資は“始める前の準備”が一番大事です。
準備ができていないまま始めると、
- 相場が下がった時に積み立てを止める
- いつの間にか生活費が足りなくなる
- 目的を見失って不安になる
といった失敗につながりやすくなります。
今回は、ぼくが資産形成を続けてきて「ここだけは絶対におさえてほしい」と思う準備を、初心者にもわかりやすくまとめました。
(※普段は薬剤師として働きながら投資を続けています。忙しい人ほど準備の質が大切だと実感しています。)
1. まずは生活防衛資金をつくる(目安:3〜6ヶ月の生活費)
投資を始める前に必ずやるべきなのが 生活防衛資金の確保 です。
生活防衛資金とは、病気・ケガ・転職・急な出費など、予期せぬ出来事に備えるためのお金のこと。一般的な目安は 生活費の3〜6ヶ月分 です。
これがあるだけで、投資中の暴落が来ても「売らなきゃ…」と焦らずに済みます。実際、急な出費や休職が発生したときに家計が守られるかどうかで精神的な余裕が大きく変わります。
2. 2年以内に使うお金は投資に回さない
NISAは長期投資向けの制度です。したがって、2年以内に使うことが決まっているお金は投資に回さないのが鉄則です。
例:
- 引っ越し代
- 車・家電の買い替え
- 結婚式
- 旅行
- 出産・育児費用 など
短期で使う可能性のあるお金を投資してしまうと、値下がりのタイミングで取り崩すことになり、損失になるリスクが高まります。
3. 借金や分割払いは整理してから始める
投資よりも優先すべきは 借金の返済 です。とくに以下は要注意:
- リボ払い(年利が高い)
- カードローン
- 高金利の分割払い
これらは投資の期待リターンを上回るコストになることが多いので、まずは返済を優先しましょう。資格取得や学会の費用で分割払いが増えがちな方は要注意です。
4. 投資の目的を明確にする
「何のために投資をするのか?」を言語化しておくと、相場が下がった時に動揺しにくくなります。目的の例:
- 老後資金をつくる
- 子どもの教育費
- 将来の働き方の自由度を上げたい
- お金の不安を減らしたい
目的が曖昧だと、短期的な値動きに振り回されて積立を止めてしまうリスクがあるため、必ず最初に決めておきましょう。
5. 自分のリスク許容度(どこまでの値下がりに耐えられるか)を把握する
投資には必ず値動きがあります。したがって、どの程度の値下がりなら続けられるかを事前に把握しておくことが重要です。
例:
- 30万円が25万円になっても気にしない → OK
- 2万円下がるだけで不安になる → 金額を下げるべき
投資の成功は「継続」がすべて。自分に合った金額設定こそが最重要です。
6. 毎月の積立額を決める(最初からMAXは不要)
最初から無理して高額を積む必要はありません。目安:
- 初心者:1〜3万円
- 余裕があれば:5万円前後
重要なのは「続けられること」。生活防衛資金を守りつつ、無理のない金額で始めましょう。
7. 証券会社を選ぶ(ポイントで選ぶのが簡単)
証券会社選びで迷う必要はあまりありません。ポイントや使いやすさで選べばOKです。
- SBI証券:幅広い商品・ポイント(Tポイント等)連携
- 楽天証券:楽天ポイント連携が便利
- auカブコム証券:Pontaなどの提携が有利な場合あり
どの証券会社を選んでも大きな差は出ません。スマホで操作しやすい・普段使うポイントと連携できるところを選びましょう。
まとめ|NISAは“準備が9割”。整えてから始めれば失敗しない
NISAを成功させるポイントは、証券口座を作る前に準備を終わらせておくことです。今回の7つをクリアすれば、あとは毎月淡々と積み立てるだけでOK。
今日からできる準備リスト
- 生活防衛資金をつくる
- 2年以内に使うお金を切り分ける
- 借金を整理する
- 投資の目的を決める
- リスク許容度を把握する
- 毎月の積立額を決める
- 証券会社を選ぶ
次の記事では、「実際のNISAの始め方(口座開設~銘柄選び)」をステップごとに解説します。
あなたの資産形成が無理なく続けられるものになりますように。

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